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2017-10-25(Wed)

UA値(外皮平均熱貫流率)

断熱の考え方として、以前Q値(外部への熱損失)をご紹介致しました。
最近は、UA値(外皮平均熱貫流率)を用いることが多くなりましたのでご紹介致します。

UA値は、【各部位から逃げる熱損失を合計÷外皮面積】で求めます。

ちなみに、次世代省エネ基準は0.87以下とされています。

今後も色々と数値とか基準は変わっていくので、しっかりと注視していかないといけませんね。

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2017-05-24(Wed)

断熱性と気密性について

住宅の建築時によく聞く言葉として【断熱性】と【気密性】があります。
この二つの言葉、前回ご説明致しました光熱費のランニングコストに影響します。
ただ、単に【断熱性】【気密性】を上げればいいという話でもありません。

例えば、【気密性】を上げれば家は密閉状態になっていきます。
密閉状態とはつまり・・・結露になりやすい状態になります。
お家の最大の敵は、「結露(水)」です。
結露をいかに発生させないかが、家の寿命を延ばすことにつながります。
その対策方法はまた別の機会でご紹介いたします。

今回は、【断熱性】と【気密性】の可視化(見える化)についての考察です。
この二つを数値化することができます。

【断熱性】=Q値:外部への熱損失
【気密性】=C値:すき間からの空気流出と流入

です。

計算方法は、

Q値=熱損失量/床面積
C値=すき間量/床面積

となります。

ちなみに次世代省エネ基準は

Q値 2.7
C値 5

以下となっています。

ここで気を付けなければいけないのが、数値のみを信じることです。
書面上は、「机上の計算」で終わってしまいます。
つまりは、実際のお家で測定しない場合が多くあるということです。
基準は満たせど、実際に住んでみると夏は暑く、冬は寒いというお家になります。
これは、あくまで数値上の話であり実測されていないお家に多くある現象です。

お家の建築を依頼される施工会社に対し、しっかりと現地(お家)にて測定をしてもらえる施工会社を見つけることが大切です。
営業マンの口先だけ、もしくは資料だけの提示を鵜呑みにしないように気をつけるべきです。
お家を建てるということは、大変です。
しかし、『人生で一番の買い物』と言われるお家で失敗しないようにするのは自分自身の知恵と知識なのです。
少しでもこのブログがご参考になれば幸いです。


2017-05-22(Mon)

省エネ等級による光熱費について

省エネ等級と建設コストにつきまして、前回触れさせて頂きました。
もう一度振り返りますと、

建築コスト<得られる省エネ効果 

ならば、省エネ等級を上げて建築するメリットがあるということでした。

では実際に、省エネ等級と得られる効果をシュミレーションしていきたいと思います。
シュミレーションには『断熱住宅.com』様の【冷暖房費シミュレーション】を使用します。

≪条件≫
地区:大阪
延床面積:105㎡以上
エネルギー単価:電気料金 27.0円/kWh(夜間 11.85円) / 都市ガス 14.7円/kWh

◆比較等級
等級2(1980年基準)
等級3(1991年基準)
等級4(1999年基準)
高断熱気密住宅(断熱住宅.com 基準)

①断熱に必要な初期費用と年間冷暖房費 (初期費用/年間冷暖房費)
等級2(1980年基準)  52.3万円/26.7万円
等級3(1991年基準)  59.0万円/20.9万円
等級4(1999年基準) 115.6万円/11.5万円
高断熱気密住宅(断熱住宅.com 基準) 206.6万円/7.3万円

となります。

②等級2(1980年基準)をベースに年間冷暖房費を他等級との差で比較
等級3 5.8万円お得  計算方法:26.7万円-20.9万円
等級4 15.2万円お得 計算方法:26.7万円-11.5万円
高断熱気密住宅(断熱住宅.com 基準) 19.4万円お得 計算方法:26.7万円-7.3万円

となります。

次に等級2の建築コスト(52.3万円)を基準に、②で試算した年間冷暖房費から他等級の建築コストの回収期間を計算します。

等級3 (59万円-52.3万円)/5.8万円=約1.2年
等級4 (115.6万円-52.3万円)/15.2万円=約4.2年
高断熱気密住宅(断熱住宅.com 基準) (206.6万円-52.3万円)/19.4万円=約8年

となりました。

次に、30年後の光熱費の推移(等級2を基準=0とした場合)をシュミレーションします。

等級3(1991年基準)  174万円(30年後)
等級4(1999年基準)  456万円(30年後)
高断熱気密住宅(断熱住宅.com 基準) 582万円(30年後)

つまり、等級2を基準と考えると30年後には上記金額の差が生まれるということになります。
住宅は長年住み続けるという前提で考えますと、省エネ等級がいかに大切かということが理解できる結果となりました。
【費用対効果】として考えるならば、やはり等級4をクリアすることがメリットとしてあるように当方は考えます。

こちらの結果は、あくまでシュミレーションです。 ※必ず同じ結果が得られるモノではないのでご注意ください
もし、これから新しく住宅の建築をお考えの方の何かご参考になれば幸いです。

プロフィール

casahousing

Author:casahousing
大阪在住のファイナンシャルプランナーです。
主に、『お家の購入アドバイザー』として活動しております。
そのほか、

【家計の見直し】
【保険の見直し】
【ぷち勉強会】

等も承ってます。
ご相談は無料ですので、ご興味ある方は是非ご連絡下さい。

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